東側にあるのが夢殿です。これは,行信僧都という高僧が聖徳太子を偲んで739年(天平11年)に立てた上宮王院の伽藍の中心となる建物だそうです。僕は,この日,拝観時間前に着いたので,大回りで,周辺の斑鳩散策をして,夢殿の辺りに戻ってきた頃に,丁度拝観時間になって,最初に入ったのでした。
中は薄暗闇ではっきりとは見えませんが,中央の厨子には聖徳太子等身の秘仏久世観音像があるそうです。
この八角堂は,これも叉サイズといい趣きが良い感じでした。ぐるりと廻る感覚が素晴らしいです。
↑:八角堂側からぐるりを見るとこうなります。廻廊であり礼堂があります。
こちらは北側の北堂院と太子殿を壁越しに見た感じです。ここでも小雨の中,空きの彩りが儚さを伝えていました。また,敷き詰められた砂利を踏む音も,そこに悠久を感じさせてくれます。アスファルトではそうは行かない。そういう一つひとつが,古都の憩いであり癒しなのでしょうか。
鐘楼がありました。袴腰と呼ばれる形式の建物だそうです。 夢殿の東には,中宮寺があります。まだ,拝観前でしたので,扉越しに写真だけ撮らせていただきました。